東芝、元社員と和解 ワープロ発明対価訴訟 知財高裁

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 東芝の社員時代に日本語ワープロの変換機能を単独で発明したのに、正当な対価を受け取っていないとして、湘南工科大の天野真家(しんや)教授(64)が約3億2600万円を同社に求めた訴訟の和解が2日までに、知財高裁(塩月秀平裁判長)で成立した。
 和解内容は公表されていないが、天野教授によると、約640万円の支払いを命じた一審・東京地裁判決より高額の支払いで和解したという。
 発明は、かな入力した日本語を漢字に変換するもの。一審判決は発明の一部について、天野教授だけでなく同僚2人の貢献もあったとして、約640万円の支払いを東芝に命じた。天野教授側は「すべて単独の発明で、賠償額も足りない」として控訴していた。
 天野教授は「和解内容では主張が認められ、十分満足している」と話した。