原発や軍事用に使われている中国製シリコンチップにサイバー攻撃可能な未知のバックドアが発見される

http://gigazine.net/news/20120528-uk-hardware-assurance/
Hardware Assurance and its importance to National Security - Latest news on my hardware security research
http://www.cl.cam.ac.uk/~sps32/sec_news.html#Assurance

調査は軍事用に用いられているシリコンチップの暗号解読を行い、チップ内に未知の機能が存在するかどうかを調べることを目的として行われました。対象はアメリカが軍事用途で用いているチップで、高度な暗号化がなされた中国製のもの。

Skorobogatov教授らは、このチップの調査にそれほど時間を割くことなく、未知のバックドアを発見しました。バックドアにはキーがあって、これを抜き出すことにも成功。このキーを使えば、たとえユーザーが自分のキーでロックをかけていたとしても、チップを使用不可能にしたり、再プログラムすることが可能な状態だったそうです。

今回、Skorobogatov教授らの用いた調査技術はシリコンチップやハードウェアをスキャンしてバックドアトロイの木馬、予期しない挙動を安価で発見するというもので、高速な応答時間と高い可搬性、多くのチップへと対応可能な適応力の高さが魅力。さらに資金が得られれば、さらに広い範囲でスパイされていないか、システムに脆弱性がないかを探るためのよりよい検索アルゴリズムを開発できるとのこと。