LionプリインのMac miniからインストール媒体を取得する

オンラインリカバリをやっているのだが、インストールイメージのダウンロードに数時間かかって、やってられない。
緊急を要するような場合は、耐え難い時間になる。
山ライオンがリリースされて、売っていたUSB媒体のLionインストーラーも販売をやめてしまったようなので、入手は困難になった。
自力でローカルインストール用の媒体を作る必要がある。


プリイン機種では、AppStoreからのアップデートのようにインストーラーイメージを取得することができない。
Lion 復元ディスクアシスタント(Lion Recovery Disk Assistant)というのがあるのだが、これで作られるUSBメモリでは、最初の最低限の起動とメンテナンス環境しか含まれていない。
http://support.apple.com/kb/DL1433?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
これを挿しこんで起動しても、結局インストールにはインストーラーイメージの全体をネットワークからダウンロードすることになり、数時間を要する。
これで作れる部分については、オンラインから落としても20-30分で済むので、専用媒体を作っておくメリットがない。
めんどくさいことです。


方法は以下の3案くらいか。

案1) インストーラーのダウンロードが終わったら自動再起動をインタラプトして、ターゲットモードでインストールイメージを回収する

オンラインインストーラーでは、一式のダウンロードが終わると、自動的に再起動してインストーラーが起動してしまう。
起動するとダウンロードしたインストール用のイメージは削除されてしまう。
じっと待っていて、再起動したら電源切るしかないのだろうか?
やってみるか。
ダウンロードの残り時間が目安で表示されるのだけど、これはあまり当てにならない。
最後の方は、急に進んだりする。
じっと見てるのもなんだな...


と思っていたら、予定よりあと2時間を残して、再起動音が...
電源で無理やり切ったけど、どうなんだろう。


FireWire800のケーブルを家から持ってきて、MBPに接続し、Tキーを押しながらターゲットモードで起動。
画面にFireWireアイコンが出てくる。
マウントされたMac miniの中身は、こんな感じ。
https://lh6.googleusercontent.com/-YBMy0xEwDkk/UBIx9mnBATI/AAAAAAAADW0/TJk9ydrxxL4/s759/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%25EF%25BC%25882012-07-27%252015.14.30%25EF%25BC%2589.png
おお、あるじゃないの。
こいつをMBPにコピーして保管した。
目的達成されちゃったな。


あたりまえだけど、ターゲットモードを終わって、起動すると普通にインストールが再開された。

案2) インストールが終わってから、リカバリ領域内のインストールイメージを回収する

リカバリ領域をマウントして、インストーラーイメージを回収する方法が知られているが、オンラインリカバリを行なうと、リカバリ領域は作られるという話と、作られなかったという話がWebの情報から読み取れる。
これは、確認する必要があるだろう。
リカバリ領域が出来ていれば、これが手堅いかな。
しかし、調べていると、ここにあるのは、20分で落とせるBasic System Installerでしかなさそう。

kinneko-no-Mac-mini:~ kinneko$ diskutil list
/dev/disl0
	#;	TYPE	NAME	SIZE	IDENTIFIRE
	0;	GUID_partition_scheme		*1.0 TB	disk0
	1;	EFI		209.7 MB	disk0s1
	2;	Apple_HFS	名称未設定	999.3GB	disk0s2
	3;	Apple_Boot	Recovery HD	650.0 MB	disk0s3

見える。
たしかにパーティションサイズが小さい。これに4G以上のインストーラーが入っているわけがない。
マウントしてみる。

kinneko-no-Mac-mini:~ kinneko$ diskutil mount disk0s3
Volume Recovery HD on disk0s3 mounted

「Recovery HD」ボリュームを開くと、「com.apple.recovery.boot」というフォルダが見える。
中を開いても、5つファイルが見えるだけ。
不可視属性になっているようだ。

kinneko-no-Mac-mini:~ kinneko$ ls -al /Volumes/Recovery\ HD/com.apple.recovery.boot 
total 942728
drwxr-xr-x  10 root  wheel        340  7 27 15:18 .
drwxrwxr-x   8 root  wheel        340  7 27 15:18 ..
-rw-r--r--@  1 root  wheel        749  7 27 15:18 .disk_label
-rw-r--r--@  1 root  admin       1876  4 29 20:43 BaseSystem.chunklist
-rw-r--r--@  1 root  admin  455877203  4 29 20:35 BaseSystem.dmg
-rw-r--r--   1 root  wheel       2445  4 28 22:07 PlatformSupport.plist
-r--r--r--   1 root  wheel        478  4 29 16:54 SystemVersion.plist
-rw-r--r--   1 root  wheel     884912  4 29 20:11 boot.efi
-rw-r--r--   1 root  wheel        361  7 27 15:18 com.apple.Boot.plist
-rw-r--r--   1 root  wheel   25883212  4 29 19:44 kernelcache

BaseSystem.dmgが見えた。
435MBしかない。
コマンドで開く。

kinneko-no-Mac-mini:~ kinneko$ open /Volumes/Recovery\ HD/com.apple.recovery.boot/BaseSystem.dmg

Mac OS X Lion インストールは見えるが、これは全システムのインストーラーとは違う。
https://lh3.googleusercontent.com/-p91wLcp-RN0/UBI9_83V6EI/AAAAAAAADXM/meOcbCEmeCM/s800/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%25202012-07-27%252016.05.34.png
残念。


これを使って、空きパーティションを別に確保して、そこにインストールすると自動的に再起動が起こらず、そのままコピーできる。
もう一度、数時間待ちが必要だが、そういう手もある。

案3) 購入直後で未起動の本体をターゲットモードで起動して、インストールイメージを回収する

たまたま2台あるので、1台を最初の電源入れる前に、ターゲットモードで起動してみる。
ひょっとすると、インストールイメージが回収できるかもしれない。
これは、後で試す。


試してみたが、残念ながら、すっかりインストール済みのボリュームであった。
リカバリボリュームの中も確認してみたが、BaseSystemだけだった。


インストールを終わって、起動した時のシステム情報は以下。

ソフトウエア:Mac OS X Lion 10.7.4(11E53)
機種ID:Macmini5.1
ブートROM:MM51.0077.810

ソフトウエアアップデートは6つ。FW関連はなさそう。
一応全部当てる。
最新ということで、これ以上当てるものはなさそう。
というわけで、Ubuntuに上書きする。