「サンマとサバ」をファジィ推論で見分けよ! 史上最大のミッションに挑む

http://eetimes.jp/ee/articles/1211/26/news006.html

 私の大学在学時代の研究は、「自己学習型の人工知能による制御」。簡単に言うと、PCが自分で状況を把握しながら、賢くなっていくという研究です。まあ、この手の研究は、昔から今に至るまでうんざりするほどありました。特に野心にあふれる20代の研究員には魅力的に映っていたものの、現時点に至るまで大した成果は上っていません。21世紀が始まって10年も経過しているのに、いまだに「ドラえもん」が発明されていないのはもちろん、PCと会話すらできていないですしね。

ほんとに。

上司:「そんなことは分かっている。今、家電業界では、電子レンジの自動判別機能が、付加価値になっているからだ。つまり『流行』であるから対応するのだ」
江端:「この判別方法、ファジィ推論を使うより、普通の判別アルゴリズムを使った方が、ずっと簡単と思うのですが」
上司:「そんなことは分かっている。今、家電業界では、『ファジィ』と名前が付くものが、よく売れている。つまり『流行』であるから対応するのだ」
江端:「はあ……では、推論エンジンのどの部分に『ファジィ推論』を使えば良いのですか」
上司:「どこでも良い」
江端:「……はい?」
上司:「推論エンジンの一部で構わん。とにかく、製品が『ファジィ推論機能付き電子レンジ』とうたえれば、それで良い」

ありがち。

(5)本研究の期限は延期できない
(6)企業の研究に「できない」という解はない。どのような研究結果となろうとも、この任務を完遂すること
(a)厳しいコスト感覚
(b)厳格な要求仕様の実現
(c)納期の絶対厳守
(d)「できない」と言ってはならない

すごい!
スパイ並。