100均限定素材で、タブレットを使った眼鏡をかけたままで使える没入型3Dゴーグルの試作をしてみた

ABC2013Autumnで、ブースをシェアした香川支部の方(@mokulabさん)が作ったものが面白かったので、自分でも作ってみようと思っていた。
いわゆるFakeRift系デバイス
いろいろやっている人はいるけど、眼鏡かけまたまま使えないのがいけない。
そこで、100均限定素材で、タブレットを使った没入型3Dで、眼鏡をかけたまま使えるものを試作してみた。


少し前、小さいプラレンズ2枚計3倍のチープなものでやってみたのだが、youtube動画のside by sideで視差をあわせるには、かなり小さい画像を使う必要があって、ちょっと運用上どうしようということになって止めてしまっていた。
あとは、レンズは小さいと臨場感を損なうので口径の大きなものが必要だということ、安物のプラスチックレンズは収差が大きく目が疲れること、また視界がやや曇って見えることがわかった。


今回は、2倍と3倍のガラスレンズを片側で各2枚x2の四枚。
タブレットまでの距離を短くするために、くっつけて実装。
眼鏡をしたまま使用でき、レンズから液晶までの距離を短く、眼は疲れないようにはできた。
収差や曇りによるボケを嫌ってガラスレンズを使ったので重い。
そして当然のことながらピントの合う範囲が狭い。
この2つは、別の方法でなんとかする目処はある。


https://lh4.googleusercontent.com/-PEUq-sKIOYY/UtFdLiEHXJI/AAAAAAAAHUQ/4hhjo9l1NBU/photo.png
https://lh6.googleusercontent.com/-l2byK99_9o0/UtFdLgd1qfI/AAAAAAAAHUA/opEY_abA_j4/photo.png
https://lh3.googleusercontent.com/-FZ14RDeMKHE/UtFdLihqO0I/AAAAAAAAHUI/tFUTyg03HbA/photo.png


タブレットは手持ちで、ピントと位置を調整しながら使う。
これがうまくいったら、タブレット固定する部分もつくらないとね。
いまのところ、レンズ前端からタブレット表面までの距離は3cm弱程度におさえられている。
眼鏡をかけて使っているのがわかるだろうか?

https://lh3.googleusercontent.com/-TqFtdhLbjPY/UtFmIQcvVpI/AAAAAAAAHU4/uz69oaj1zzc/photo.png
https://lh5.googleusercontent.com/-IwkHRYa9Y5c/UtFmIdCJa-I/AAAAAAAAHUw/4sArf5ae0CI/photo.png


測ってみたら、241gあった。
重い。

https://lh5.googleusercontent.com/-diSfU4P5BC0/UtFpfHuCSqI/AAAAAAAAHVc/7S3_z8e6XzI/photo.png

3D表示のテストには、Youtubeのside by sideの動画を分解してくれ、視差や表示サイズの調整ができるRM3D Playerを使ってみた。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.mcf.eyeresh.yt3d
これを使って、左右画像の感覚や、立体表示できる限界の画像サイスなどを変更してみたのだが、やはり没入感を出すには、左右均等ではなく、中心側に視点が寄った専用の映像が必要になることがわかった。
空間についても奥行きが均質というのは、比較的遠いものにしか臨場感は出ず、近いものの表現には向かない。
離れた距離で見る3DTVを前提にしたside by sideは、広がりのある十分な没入感を必要とするには無理がある。視点のリアルタイムな調整が必要だ。


Oculus Rift用の画像は、これらが調整済みであることを期待して、Go Show FreeとAirspin Remoteを試す。

  • Go Show Free

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.HD_goshow01free

  • Airspin Remote

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.midnightstatus.airspinremote


Go Show Freeは、劇場で3D映画を見る感じの設定。
加速度センサの値も見ているので、首の上下や左右を感知して、視点もダイナミックに変化する。
これは、期待通りの没入感を得ることができた。
すげー。


Airspin Remoteは、起動はするのだけど、これタブレットに表示するものじゃないのかな?
使い方がわからない。
リモコンだけかも。


香川支部の人の見たときも思ったけど、こういうのは、コンテンツが勝負だねぇ。
とりあえず、眼鏡の人でも使えるゴーグルは100均のものだけで作れることは確認できた。
重いのとピント調整の改善と、まだタブレットは手持ちのレンズ付きゴーグルだけなので、さらに改良しやう。