【仮想化道場】メモリスロットに挿すフラッシュストレージ〜サンディスクが開発したULLtraDIMM

http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/column/virtual/20140228_636670.html

 ULLtraDIMMは、SanDiskフラッシュメモリとコントローラ、さらにDiablo Technologiesが開発したDDR3メモリインターフェイスと、フラッシュコントローラを接続するチップなどによって構成されている。

 ULLtraDIMMのベースとなるMemory Channel Storageというコンセプトと技術を開発したのがDiablo Technologiesで、フラッシュメモリやコントローラ、インターフェイスチップを入れ、DIMMとして製造したのがSanDiskになる。そしてIBMが、ULLtraDIMMをSystem x3850 X6で採用した。

 メモリ規格としてはDDR3 1600MHzが採用されている。ULLtraDIMMのメモリ容量としては、現状では1枚あたり200GBもしくは400GBで、19nmプロセスで製造したMLCタイプのフラッシュメモリが使用されている。

 ULLtraDIMMのパフォーマンスとしては、ランダムアクセス性能はリードが150K IOPS、ライトが65K IOPS、書き込みレイテンシは5マイクロ秒以下と、レイテンシはPCIeのフラッシュストレージカードの1/400に高速化されている。転送速度は、リードで1GB/秒、ライトで760MB/秒と非常に高速化されている。

 ULLtraDIMMを使うには、BIOSなどのファームウェアでの対応が必要になる。このため、ULLtraDIMMに対応したサーバーでの利用が前提になるが、SanDiskによれば、ファームウェアさえULLtraDIMMに対応してもらえば、サーバー側に特殊なハードウェアや回路の追加なしに利用できるとのことだ。
 一方OS側では、ULLtraDIMMをドライブやHDDのキャッシュとして利用するためのドライバソフトが必要になる。