Mobile World Congress 2014:NFC+SEは必須事項ではない――「モバイルペイメントの次」に向けて動き出した携帯業界

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1402/28/news100.html

 HCEとは、簡単にいえばスマートフォン上でクレジットカードの動作を擬似的にエミュレーションする機能。もともとの仕組みは2011年に設立されたスタートアップ企業の米SimplyTappによって開発されている。NFCにおける3つの機能の1つに「Card Emulation」(CE)というモードが存在するが、これは何らかの形で端末内に内蔵されたセキュアエレメント(SE)とNFCの間で通信を介在し、チップ内蔵スマートカードと同様の動作をスマートフォン上で実現している。HCEの場合、このSEは端末上には存在せず、基本的にはクラウド上に「仮想SE」のような形で認証情報が保存されている。そのため「Secure Element in the Cloud」のような表現が使われたりもする。

 筆者にとって驚きだったのは、今回のMWC 2014開催に合わせてクレジットカード会社のVisaが出してきた「HCEを全面サポートする」というプレスリリース(外部リンク)だ。

もう1つのホットトピックは、MasterCardが前述C-SAM買収を発表(外部リンク)したことだ。