IntelがIAベースのAndroid開発を加速させるべく、新統合開発ツール「INDE」を提供へ

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20140227/336862/

 INDEはAndroidおよびWindowsで動作する主にC++アプリケーション開発に向けた開発ツール。マルチメディア用のライブラリーやコンパイラー、パフォーマンス分析/デバッグ用のツールなど、開発から検証までに必要なツールを統合している。EclipseVisual Studioといったシェアの高いIDEに組み込んで利用することが可能である。

 このツールが興味深いのは、Android向けに開発したアプリケーションの場合、IA-32向けにコンパイルできるだけでなく、ARM向けにもコンパイルできる点である。これまでIA-32をターゲットとするAndroidネーティブアプリケーションを開発する場合、開発者はAndroidの標準的なネーティブアプリ開発ツール「NDK」に、Intel社が提供するIA-32用のコンパイラを組み込んでもらい、IA-32用のオプションを付けてコンパイルしてもらう形態が一般的だった。言い換えれば、IA-32向けアプリはARM向けのアプリの“おまけ”だった。

 開発者がINDEをメインのAndroid向け開発ツールとして利用するようになれば、IA-32向けとARM向けは対等な関係になり、“おまけ”状況から脱せられる可能性がある。