MasterCard、「Apple Pay」のバックエンドで利用される技術を説明

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140918_667285.html

 MasterCardマーケット・デベロップメント上席副社長の広瀬薫氏は、Apple Payで利用される「MasterCard Digital Enablement Service(MDES)」について説明。MDESは、決済カード番号をスマートデバイスで利用する別のカード番号に置き換える「トークン化」と、トークン化されたカード情報をスマートデバイスやサーバー上に送信する「デジタル化」を提供するもので、Apple Payでの支払いはMDESと統合されているという。
 カード番号の「トークン化」は、MasterCard、Visa、American Expressが提案した業界標準に基づいて、実際のカード番号を支払い用の別の番号に置き換える。端末に保存されるカード情報や、店舗から送信されるカード情報はトークン化された情報で、MasterCardがカード発行会社との間で実カード番号との変換を行う。トークン化されたカード情報はモバイル端末ごとに異なるため他の端末では利用できず、さらにApple Payでの実装のように生体認証を組み合わせることで、安全性を高めているとした。
 MasterCardアジア・太平洋地域エマージング・ペイメント・グループ責任者のラジ・ダモハラン氏は、MDESはApple Payが最初の展開となるが、iOSだけでなくAndroidもサポートするプラットフォームで、Appleに独占的に提供するサービスではないと説明。Apple Payは10月から米国でサービスが開始されるが、Appleと協力して次の四半期にはアジアにもApple Payを展開していきたいと語った。

http://www.mastercard.co.jp/company/newsroom-140910.html