次世代BD「Ultra HD Blu-ray」の詳細をキーマンに聞く(前編)年内発売へ準備着々 (1/2) - Phile-web

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現行のAACSとの最大の違いは、ネットワーク鍵配信の採用だ。とはいえ、これはあくまでオプション仕様となるが、AACSのネットワーク鍵配信を採用したディスクでは、ディスク内にBD再生に必要な鍵を格納せず出荷され、初回再生時に再生機器からネット接続し、サーバーからネットワーク鍵を取得する必要がある。一度再生を行えば、機器内のセキュアな領域に鍵が格納され、2度目以降の認証は不要だ。

なぜリージョンコードを無くしたのかと思われるかもしれないが、アジアの一部地域で、その地域版の発売より早く米国版の海賊版が出回るケースもあったことも理由としてある。地域制限より正規版を早く入手する手段を提供する、という考え方に転換したためのようだ。

なかでも具体的な作品発売に向けて進んでいるオーサリングツールについては、米Jargon Technologies社に技術提供し、Ultra HD Blu-ray用商用オーサリングツールを開発中だ。既に6月にはプレビュー版が提供され、7月にβリリース(関連ニュース)、9月に1.0版が完成予定と、実際に映画タイトルの制作ができる体制が整いつつある。