1年半前のネタだけど(OSSと下請けの続き)

ラクル通信 No.66  2003年6月1発行
http://www.oracle.co.jp/2shin/ora66/10_11.html

いわば「Linuxで地方興し」みたいな動きがありますね。それは面白いことだと思っています。
今までの常識から考えると、中小SIerに開発・運用を任せた場合、「そのSIerとの付き合いがなくなってしまったらその後メンテナンスはどうしたらよいんだろう?」という不安から、小規模SIerに対してお客さんはちょっと不安に思ったりするでしょう。それがオープンソースだと、「オープンソースなんだから、付き合いがなくなっても他のSIerにその後のメンテナンスを頼めば良いじゃないか」という安心感があるようです。そうなると、今までは中央の大手に大きな契約を取られて下請けしかできなかった地方の小規模SIerが、オープンソースだったら我々でも張り合っていけるだろうという自信にもなりますね。

ほんとにそんな安心感があるのかな...
言い換えてみると「MSとOracleなんだから、付き合いがなくなっても他のSIerにその後のメンテナンスを頼めば良いじゃないか」って言えるのでしょうか。言えなでしょうに... こういうことを安易に書いてしまうのはちょっとどうなのよ。
お客は、ソフトウエアは何を使っていようが関係ないんじゃないの。Windowsなのね、とかOracleなのね、それは聞いたことあるから程度の安心感は持っていると思うけど、たとえばミドルウエアに何を使っているのかなんて気にしてないと思うな。それより要求仕様が満たされて使いやすいことが重要なんじゃないの。それと、何かあったらすぐに来てタダで対応してくれること。