OSSで何かが変わっているのだろうか (OSSと下請けの続き)

情報誌『アシスト』2005/07/01
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/info/magazine/1176419_1214.html

ソフトウェア業に焦点を絞れば、旧来型の情報システムの一方にある「オープンソース」の動きが無視できない。筆者は、いわゆる「レガシー」と「オープン」は対置関係にあるのでなく、共存の関係にあると考えている(このことについては本稿では触れない)が、旧来型の、つまり1980年代モデルの情報システム構築プロセスないし方法論が、このまま推移するとは考えていない。1980年代に確立した受託開発、パッケージ販売、運用管理サービスというモデルは、オープンソースの登場によって足元が揺らぎつつある。

「本稿では触れない」のか。
なんで揺らぎつつあるのかも書いてないような。

LAMPLinuxApacheMySQLPHP)やLAPP(LinuxApachePostgreSQLPHP)と称されるソフトウェア・プロダクト群のように、一定の品質で一定の機能が確保されるソフトウェアが無償で提供されるようになった結果、「ソフトウェアの価値」が問われ始めた。これまで発注者は、ソフトウェア開発に従事する技術者の給与や管理費を基準とする「月額単価」(いわゆる人月計算)でしか、その価値を算定できなかった。あるいは、それ以外の方法で算定する努力を怠った。唯一、ソフトウェアの価値を人月単価方式でないかたちで示したのはソフトウェア・パッケージだったが、LAMP/LAPPモデルの登場で「価格」や「ライセンス」の根拠が揺らいでいる。

パッケージビジネスは崩壊するかもしれないけど、それと似たものは残るのじゃないのかな。ミラクルのやっているSamba関連ビジネスのようなので。
道具が変わっても、SIerの作るカスタムシステムの価値が人月でしか計算できないのは、そういうモデルしかもってないので、コンサル費用が中小規模に根付くくらいに大きな変化ではないと思うのよね。