岐路に差しかかった「iTunes」--新バージョンの登場で状況は変化するか

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iPodから「iPhone」や「iPad」まで拡大したAppleのポータブルデバイス群はすべて、デスクトップソフトウェアのiTunesには全く触れなくても、セットアップして使用できる。その結果、iTunesはもはやハブではなくなり、そのことは同ソフトウェアにちょっとしたアイデンティティの崩壊をもたらしている。

 消費者はこの9年間で200億曲以上の楽曲をAppleから購入しているが、購入される場所は劇的に変化した。Appleによると、現在、iTunesダウンロードの3分の2はデスクトップではなく、「iOS」デバイスから実行されるようになっているという。同社が9月に「iTunes 11」を発表したときに言及したその統計は、iOSバイスが登場したのが2007年中頃のiPhone発売以降であることを考慮すると、より印象深い。AppleiPhone発売の4年あまり前に当たる2003年前半、iTunesにストアを開設している。